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4年間に株価は約2倍になり、年間平均騰落率は19%と、過去に例を見ないパフォーマンスとなったのです。
このように株価が非常に堅調だったのは、低失業率と低インフレ率が長期にわたって継続し、アメリカ経済に長期の繁栄をもたらしたからだと考えられています。
アメリカの株価は、98年秋のアジア通貨危機やロシアのデフォルト(債務不履行)に端を発し、世界的なクレジットクランチ(金融収縮)から一時的に大きく下げる場面がありました。
ながら、FED(米連邦準備制度)による迅速な金融緩和により、株価は再び上昇基調となったのです。
99年に入ってからも米国の株価は順調に推移し、同年のダウ平均株価は最高値を更新するとともに、この年のパフオーマンスは30%近くに達しました。
1970年代から90年代前半までは、金利の交換や住宅ローンの証券化(RMBS)といったアセット(資産)とデット(債務)に注目した金融商品が数多く開発されました。
金利スワップ、金利オプション、FRA(金利先渡し取引)、FXA(為替先渡し取引)、高利回り債(ジャンクボンド)、MBS(住宅ローン担保証券)、CMBS(商業不動産ローン担保証券)、ABS(資産担保証券)など新しい概念で金利(短期、長期)や債務を交換したり、資産をまとめて証券化したりするツールが続々と出てきたのです。
こういった金融商品の拡充により、債券の残存期間に応じた利子を中心に、その成果を享受してきた投資家は、確定利付き商品である債券から、株式投資ほどのリスクをとることなく、さまざまな手法で運用利回りを上げることが可能になりました。
一方、この時代、エクイテイ(株式)に注目した金融商品は株式オプションが目立った程度で、ヘッジファンドが本格的に認知され始めたのが1990年代後半、ETFが本格的に普及したのは2000年以降といっても過言ではありません。
では、なぜ1990年代までは債券を中心とした金融商品の革新が進み、1990年代以降、既存の株式ファンドの運用手法を180度転換するようなETFという金融商品が予想以上に大きく成長したのでしょうか?実はアメリカにおいても、1970年代初頭は家計の金融資産における現預金の比率は20%を超えていました。
ところが、1990年代後半になると、現預金の比率は1970年代初頭の半分程度となり、株式と投資信託の占める割合が、現預金(現金と預貯金)の3倍近くになったのです。
また、保険・年金準備金の割合も増加しましたが、家計が株式を直接保有することから、間接保有することへのシフトが進んだことの表われであり、保険会社や年金などの機関投資家を通じた、家計の株式保有割合が上昇したと考えられるのです。
また、預金金利は、1970年代から1990年までの各年年末の平均で年7.6%と高金利であったため、家計はあえてリスクをとってまで株式への投資割合を増やそうとしなかったとも考えられます。
債券関連の金融商品が先にイノベーションを起こし、その後世界的に金利が低位安定するなかで、個人も機関投資家もより高い利回りを求めることとなり、本格的に株式関連の金融商品が開発されることになったのです。
こうした歴史的背景もあり、資産運用業界にとっては株式投資のパフォーマンスをより向上させることが喫緊の課題となり、結果的にETFが開発されるきっかけとなりました。
その後、1993年にアメリカでは初めてのETF(S&P500指数連動ETF)が上場されました。
1995年4月には、日本初のETF(日経300株価指数連動型上場投信)が設定され、日本においても本格的なETF時代の幕開けとなったのです。
金融商品取引法(金商法)は、これまで証券取引法や金融先物取引法、商品ファンド法など、投資商品ごとの業法により定められていた販売・勧誘のルールを抜本的に改正し、一本化するものです。
金商法の施行により、金融機関、特に銀行では、投資信託をはじめとする、いわゆる価格変動商品の取り扱いがより慎重になる可能性があります。
それは、金商法が導入された最終的な目的が「投資家保護の徹底」に置かれているからです。
このように法律によって投資家保護を徹底させると、多くの金融機関は、投資家の理解が得られない複雑な金融商品の取り扱いを控えてくる可能性もあります。
そうなると、投資信託の品揃えも、より複雑なものからよりシンプルなものへと回帰することも考えられるのです。
日本の公募投資信託市場の規模は、2002年12月末には約36兆円(純資産総額ベース)、200フ年11月末では約B1兆円(同)まで拡大しています。
過去5年間で、最も販売を伸ばしてきた投資信託は「毎月分配型」と呼ばれる、外国債券(外債)を主な投資対象とした、分配金を毎月支払うタイプの投資信託です。
外国債券は、表面的な利回りでは日本の債券を大幅に上回りますので、分配金を毎月支払うことが可能な仕組みとなっています。
外債投信に続く売れ筋商品は、「バランス型」と呼ばれる、株式と債券に分散投資する投資信託です。
このタイプの投資信託も世界的な株価の上昇で基準価額が上昇し、分配金も順調に支払われてきました。
さて、金商法の導入によって、販売会社である金融機関は、投資信託をはじめとするあらゆる金融商品について、より詳しい説明をしなければならなくなります。
いままで順調に残高を伸ばしてきた、「毎月分配型外債ファンド」や「分配型バランス・ファンド」は、実際のところ仕組みがかなり複雑です。
分配金が出る仕組みから、基準価額の変動要因をしっかり説明していると、それだけで最低数十分かかるのが普通です。
これからの金融機関は、よりシンプルで、よりわかりやすい金融商品の拡充を求められています。
そのような状況のなかで、仕組みが単純でわかりやすく、取引コストも低いETFは、より注目される存在になることは間違いないでしょう。
経300株価指数連動型が1本あり、T証券取引所とO証券取引所などに上場されています(日経株価指数300はN平均株価とは異なりますが、Nk新聞社が発表している株価指数を使用していますN平均株価は、50年に及ぶ歴史がある日本の株式市場を代表する株価指数で、「ダウ式平均」(ニューヨーク市場のD平均株価と同じ計算方法)によって算出する指数です。
基本的には、T証券取引所第一部(T証一部)上場銘柄から、流動性や業種セクターのバランスを考慮して選んだ225銘柄の各銘柄の株価の平均値です。
N平均株価は株式の分割や銘柄入れ替えなどの要因を除いて計算され、株価指数としての連続性を保っています。
さて、このN平均株価連動型ETFを取引する際に注意しなければならないのは、銘柄によって流動性が大きく異なることです。
5本のETFの中で純資産総額が最大なのは、Nアセットマネジメントが運用する「日経225連動型上場投資信託」(純資産総額9392億円)、ETF取引のみならず、株式投資全般で重要なポイントは、その銘柄がいつでも売買できるかどうかという流動性にあります。
もちろん、値段がついて売買ができるか否かという究極的な流動性のほかに、値幅どおりに売りと買いの注文が入っているかどうかが大事です。
N平均株価連動型ETFの値幅(呼び値)は10円ですので、たとえば図表2-3の「日経225連動型上場投資信託」の板のように、呼び値である10円刻みの価格が随時形成されているかどうかに注意すべきです。
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